血が出るだけがDVじゃない
モラハラも立派なDVです!
<暴力の要素>*1
- 暴力とは殴る・蹴るなどの身体的なものだけでなく、
心理的、性的、経済的、社会的なものも含まれます。
- 身体的暴力・・・殴る、蹴る、引きずりまわす、物を投げつけるなど
- 心理的暴力・・・大声で怒鳴る、罵る、脅す、無視するなど
- 性的暴力・・・・性行為を強要する、避妊に協力しないなど
- 経済的暴力・・・生活費を渡さない、働きに行かせない、借金をする・させるなど
- 社会的暴力・・・行動の制限、友人に会わせないなど
1.の身体的暴力が狭義の、世間でいうところのDVなら、
2.心理的暴力以下の全てがDVです。俗に「モラハラ」と呼ばれるもの全てが、DVに含まれます。
あなたが”怖い”と感じたらそれはDV *2
加害者がどう捉えているか、そんなことは関係ありません。加害者はえてして自覚がありません。自覚したくないと云ったほうがよいくらいの捉え方です。逆に自分が被害者とすら信じ込んでいたりします。
あなた自身・わたしたち自身の気持ちに正直になることが大切だと思いました。私もそうでしたが、これまでの被害の経緯で、被害当事者は自信がないことが多いです。自信を持って「自分の気持ち」を大切にしてください。自分の反省を込めて述べます。
物理的な暴力だけがDVだという誤解
モラハラだろうが身体的な暴力だろうが、全てDVです。下手をすると被害の当事者でさえ、身体的な暴力がDVだと誤解しておられることも少なくありませんでした。当事者や支援者には周知の事実でも、世間的には殆ど知られておらず、誤解が独り歩きをしている現状に危惧を覚えました。少しでも啓発してゆきたいと願ったのも、このブログを記し始めた動機のひとつです。
法的措置の残念な事実
警察にできること
残念ながらお巡りさんは、刑事事件の範疇、傷害や脅迫やなんかでないと、手が出せません。陰湿な嫌がらせなど、判っていても何もできないという、口惜しい思いをお聞きしたこともありました。このごろは色々と研究なさっている方々もおられて、「ここまでは警察で、こういったことは何処そこで」と、アドヴァイスくださったりもしました。
いつでも110番できる体制を整えれば、心の平安につながります。これは意外と大きな効果がありました。心強さが覿面に違いました。また、自治体との連携を取っていただくなど、今後の打開策を打ってゆくうえでも、必ず警察に相談しておくことはおすすめいたします。
保護命令の限界
家裁(家庭裁判所)で出してくださる「保護命令」も、残念ながら、その事由としては、物理的な身体的暴力が主になります。
モラハラが酷くて、「精神的疾患」の診断書が取れれば、それも証拠になります。怒鳴り声の録音も、怪我の写真も、証拠になります。それでも、いわゆる”警察沙汰”が最も対応が早いことは否めません。
※ こちらの申し立ては、全て先方に送られて照会されるので、「かえって藪蛇」と思って躊躇しました。”オレはこんなことやってない”と逆ギレされ、かえって嫌がらせがエスカレートする懸念が大きかったからです。そうした「藪蛇」について、家裁の担当者も理解はしておいでのようでしたが、【制度としてできあがってしまった仕組み】については、いかんともしようがありませんでした。
<早く気づいて・早く逃げて>
#DV
#モラハラ
#DV加害者
#DV啓発
*1:<暴力の要素>「全国女性シェルターネット」より
女性のためのDV相談室 by NPO法人 全国女性シェルターネット
*2:あなたが”怖い”と感じたらそれはDV
「女性と子供支援センター ウィメンズネット・こうべ」よりwn-kobe.or.jp