DVと夫婦喧嘩は全く違う
DVに対する大いなる誤解*1
夫婦喧嘩とは違う
- 夫婦喧嘩は「対等」な関係
- DVは“力”による「支配」関係
いくら口を酸っぱくして説明しても、「所詮、夫婦喧嘩でしょ」という誤解が、なかなか解けていかない。「よく話し合って」などと言っている、世間の人々に対して、“そもそも構造が違う”ということを、どうしたら理解してもらえるだろうか。「話し合い」など成立しないのだ。
夫と妻が対等の関係でケンカしているぶんには、全く何の問題もない。支配・被支配の関係、夫のみが力を持ち、妻が力を持つことが許されないという上下関係であることが非常に重要な問題なのだ。世間の一般人ならまだしも、被害の当事者でさえ、そこのところを混同して、混乱しているケースも多々あると思う。
DVの本質と構造
- DVはパワーとコントロール(力と支配)
男性が、社会的・経済的・肉体的な優位性を利用して、
身体的暴力・心理的暴力・経済的暴力などを巧みに操り、
弱い立場の女性を支配しようとする構造
上=夫(男性):強い(優位性)
下=妻(女性):弱い(劣位)
という明確な上下関係があり、上の者が下の者を力で支配する、対等でない関係性が生じる。下の者には自らの意志を持つことが許されない。
DVは立派な社会問題
- 家庭の内部の個人的な問題ではない
無理やり言うことを聞かせられ、生命や財産が脅かされるというのは、人権の侵害そのものある。女性が弱いという生物学的な差異だけでなく、社会的にも経済的にも女性差別が存在することで、こうした強権を振るえるような上下関係を、社会が容認している。これは、家庭問題ではなく、立派な社会問題であるといえる。
相手を選んで「暴力」を行なう
単なる喧嘩と違うのは、DV加害者は、時と場所と相手を選んで、巧妙に暴力を振るうことである。いくらストレスが溜まっていても、勤め先の同僚や道ゆく他人に暴力を振るうだろうか。外でやれば犯罪になること、社会的に問題になること、その辺は計算してやらない。カッとしたから暴力を振るうのではない。暴力を振るわない選択もできるし、抑える理性を働かせることもできる。DVは、
うちで
妻には
暴力を振るってもよい
という選択をしている結果である。
<早く気づいて・早く逃げて>
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