早く気づいて・早く逃げて

DVモラハラからの脱出の経緯について書いています。

幾度でも逃げていいです

いずれは脱出できるので*1

逃げても戻ってしまうとき

 以前、支援者の方にお聞きしたことがあります。一度で脱出できる被害者は、ほんの一握りだと。それだけ先の不安、逃げることの不安が強いのでしょう。逃げては戻り、逃げては戻り、を繰り返すのですが、いずれ最終的には、きちんと逃げるそうです。

 

逃げては戻りを繰り返しながら、逃げ切る決心を固めてゆかれるのでしょう。但し、繰り返しているうちに、親族や友人はあきれてしまい、頼りを失なっていってしまうそうです。多くても5回か7回くらい繰り返すと、ちゃんと脱出するので、長い目で温かく見守るとのことでした。

なぜ逃げないと責めないで

 ですから、「戻る」と言っても、怒らずに、「いつでも逃げてきていいんだよ」と逃げ道をきちんと用意してあげるそうです。いくど戻ってもいいからね、と。「なぜ逃げない」と責めると、本当に逃げる場所や機会を失なってしまうようです。被害者を責めないであげてくださいませ。

近しいひとの無理解がつらい

 逃げては戻りを繰り返しながら、逃げ切る決心を固め、最終的には逃げ切ります。親族や友人があきれて見放してしまう事態は、被害者の孤立を高めてしまいますね。逆説的に、逃げる機会を狭めてしまうのです。

全てを失なう決心は簡単じゃない

 これまでの交友関係、慣れた生活と住まい、洋服や家財道具などの持ち物、経済的安定、社会的地位、お子さんの学校やお友だち、ご自分やお子さんの習いごと等々、
失なうものを数え上げたらキリがないくらいです。それを「全て失なう」のです。簡単な決心ではありません。数十年かかってもおかしくない方々もおいでになるでしょう。

逃げられない理由

  • 逃げる安全な住居がない
  • 経済的見通しが立たない
  • 脅しを受けている
  • 別れた後の報復に対して強い恐怖を感じている
  • 子どものためにも父親が必要ではないかと考える
  • 子どもの将来を考え離婚に踏み切れない
  • 最低限の金銭しか渡されていない
  • 働きに行かせてもらえてない
  • 別れた後の生活費がない
  • 逃げ出すためのお金もない

等々、まだまだ理由は挙げられるでしょう。

<早く気づいて・早く逃げて>

#DV #モラハラ #DV被害者 #DV啓発 

*1:こうしたことを広く一般に啓発して、理解を深めたいです。