怒りと哀しみ
深い怒りを自覚した
一次感情と二次感情
- 二次感情: 怒り - 一次感情を押し隠して表層的に表われるもの
- 一次感情:悲しみや不安 - 怒りの裏に隠れている本当の気持ち
色々と調べて、研究してよかったと思うのは、「自分の気持ち」というものを、きちんと自覚できる、その道筋をつけられるようになったからです。それまで、怒りは怒りでしかなかったし、その背後に深い哀しみがひそんでいるなんて、思いもよりませんでした。被害者は大抵そうですが、自分の感情を押し殺し過ぎて*1、喜びも哀しみもなくなってしまいます。何をすれば嬉しいのか・楽しいのかさえ、判らなくなってしまっているのです。
ブログを書き始めたのは
そもそも、ブログを書き始めたのは、これまでの経験を、いま困っているひとに届けたい、という気持ちからでした。それと同時に、生まれ変わって「いち」から生き直すため、これまでのことを「み~んな」振り返って、整理してみて、納得して先に進みたいという目的もありました。渦中にあるときは、無我夢中で、落ち着いて考えることなんてできなかったからです。また、今回の事件のみならず、元々やってきたこと、持っていたものに、大きな課題があるのではないかと感じて、それも振り返ってみたかったというのもありました。
書きながら驚いたのは、自分で考えていたより深く激しく、怒りを秘めていたことでした。「私こんなに怒っていたんだ」と自覚し、驚き、あきれ、恥ずかしくも思いました。「真面目」「いい子」でいるのは意識して止めようと思っていましたので、「毒も吐き」「闇墜ち」もして、恥ずかしい姿をさらしました。とどめようのない怒りを感じながら、それだけ深く、哀しみが沈んでいたのだと、今さらのように気づきました。
意外な効能
ブログと同時に始めたTwitterでは、リアルな世界ではなかなかお会いできない、当事者の皆さまとお知り合いになれました。生のお話しも聴けて、共感したり、共感していただいたり、本当にありがたかったのです。親族や親しい友人でさえ、なかなか理解しがたいところも多々あります。当事者だからこそ判ることを共有できて、どれだけ救われたことでしょう。表現すること・分かち合うこと、って、こんなに大事なのだと、しみじみ思いました。毎日毎日、どんどん浄化されてゆきました。Twitterで巡り会えたお仲間さんがたには、本当に感謝しています。
当初のころは、未だ未だ思い切れなくって、オブラートに包んだような、遠回しな書き方しかできなかったのですが、そのうち硬さや抑止が取れてきて、どんどん楽になってゆきました。恥さらしが加速しながらも、どんどん浄化されて、楽になってゆくのが判りました。ブログを訪れてくださった皆さまにも、心から感謝しています。
過去を清算する
支援者の心理の先生は、「色んなトラウマが大き過ぎるね。過去はいいから、先へ進もう」と言ってくださいました。親族や、友人や、カウンセラーの先生も、「過去はいいから、先へ進もう」の意見です。
でも、どうしても、きちんと過去のトラウマに向き合って、精算してからでないと、一歩も先に進めないような気がしたのです。カウンセラーさんは、「暴露療法(トラウマを掘り起こす)」は危険だから、やらないほうがいいかも、という意見でした。つらかったことを思い出したり、同じような経験をしたお仲間さんたちと話したり、事件にフォーカスしてブログを書いたりは、反対のようでした。悪化するのではないかと、ご心配くださったのでしょう。
そんなこんなで、恐る恐る、本当に恐る恐る、ビビりながら始め、ビビりながら続けていたのですが、あにはからんや、こんなにすっきりするなんて、驚きでした。
そのひとにとって必要なメソッド
アドラー勉強会の講師の先生がおっしゃっておられました。
専門家ではないので、ざっくりですが、今の主流は、アドラー系だそうです。でも、ひとによって、そのひとの状態・これまで経験してきたことにより、ユング・フロイト系のメソッド(アプローチ)が必要なひともいるのではないか、というお話しでした。流行ではなく、そのひとに合ったメソッドを選ぶほうが大切なのではないか、ということでした。
哀しみや不安を感じ切る
こんなに深い哀しみや不安を押し殺してきたなんて、なんて酷いことを自分にしてきたのだろうと思いました。「自分を大切にする」って、字づらでしか知らなかったのですね。「甘える」こと「癒す」ことも、全然できてなかったようです。未だ未だですが、きっちり「哀しみ」も「不安」も受けとめて、それから本物の「喜び」や「楽しさ」を発見したいです。今の私は、自分が何が「好き」で、何が「楽しい」か、全然わかってないので、それがどんなものか、知ってゆきたいです*2。
※ ブログに書きたいことが、てんこ盛りで、アタマが溢れかえってしまうくらい、次々と浮かんできます。どうにも一気には書けそうにもなく、テーマを絞って少しずつ書いてゆくしかなさそうです。大体こんなような流れにしたいと、以前テーマを整理していたことがありました。その流れに沿って、どれかのテーマで書いてゆこうと思います。 konpeki.hatenablog.com
#早く気づいて・早く逃げて #DV #モラハラ #DV加害者 #DV被害者 #DV啓発 #トラウマ克服