早く気づいて・早く逃げて

DVからの脱出の経緯について書いています。

哀しいお話し

思い余っての反撃が

「こんなことなら離婚を許せばよかった」の慚愧

※ 支援者団体の代表のかたからお聞きいたしました

とある裁判所の傍聴席で、被告のお父さんが男泣きに泣きながら、もらしたそうです。自分が頑強に離婚を反対したばかりに、娘を殺人犯にしてしまったと。ここまで追い詰められているなら、何故自分は判ってやれなかったのかと。後悔でいっぱいでも、後悔してもしきれないと。

被告であるお嬢さんは、幾度も幾度も父親に、「DVがつらい」「耐えられない」「離婚したい」と頼んだそうです。「そういうものだ」「我慢しなさい」の一点張りで、頑として離婚を認めなかった父親。娘さんは、幼いお子さんを抱えて、身動きが取れなかったのでしょう。実家の両親が受け入れてくれなければ、飛び出して逃げて行く先は、お子たちと生活するすべは、なかったのでしょう。

そして、我慢に我慢を重ね、耐えに耐えて、もう耐えられないと思い詰め、反撃して、夫を手にかけたのでしょう。とてもやるせないおもいがします。

残されたお子たちは

そのご両親が引き取って育てるようでしたが、父親は死に、死なせた母親は刑務所へ。

どんなにつらいことでしょうか。想像することしかできませんが。

殺人事件になると逆転する統計

警察の犯罪統計(2011年)によれば、配偶者間における犯罪のうち、暴行事件は93.2%、傷害事件は93.6%、殺人事件は56.3%の妻が被害者となったケースです。

配偶者間の事件*1のうち、妻が被害者になった割合は、
暴行93%、傷害94%、ときて殺人56%と、がくんと落ちているのが不思議です。44%の妻が夫を殺めているのには、言うに言われぬ訳があります。その内訳として、長年のDVに耐えかね、「このひとがいては生きてゆけない」「もう耐えられない」と反撃した挙句、殺人にまで至ってしまうのです。

この事実を知ったときは、酷い衝撃を受け、しばし考え込んでしまいました。

同じことを幾度も書きますが

美容院や銀行の待合室で読む、女性雑誌の三面記事やワイドショーのネタは、「ひとごと」ではありません。「明日は我が身」と認識してほしいのです。こういう事件になる前、何でもいいから、親族や友人が反対していても、全てをかなぐり捨てても、逃れてほしいと思います。身近な人々の反対に足を引っ張られるのは、私も経験しました。暴力の余波で、自己肯定感が特に落ちているとき、振り払ってでも自分の心を信じるのは難しいと痛感します。それでも、一時的に逃れて冷静な時間をつくるだけでもいいので、逃れてほしいと心から願っています。

<早く気づいて・早く逃げて>
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*1:過去記事より

 

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