早く気づいて・早く逃げて

DVモラハラからの脱出の経緯について書いています。

思いやりがない

犬や猫じゃあるまいし

引っ越し荷物も放ったらかし

わたしって、犬や猫より劣る扱いだったんだ、と今なら判る。

大切に運んできた、わたしの書籍も衣類も、「入れる場所は無い」と放置された。たんすも、クローゼットも、押し入れも、入れられる場所は、自分や息子の荷物で一杯。それも、ゴミのようなものまで詰め込んである*1

わたしも衣類を管理したり、着替えしたり、普通の生活をしなければならない、と頼んでも、場所が無いの一点張り。なら何故「うちに来い」と言ったのだ!

場所をつくってくれと頼むと、「みんな大事なものばかりだ」と言う。前妻と一緒に出て行った息子の、小学校時代の品々は、わざわざそんなところに置いておく必要はないのではないか?堪りかねて詰め寄ると、「子どもを思う親の気持ちを踏みにじるのか」「ひどい」と泣いて、こちらを詰った。

連れてきておいて、生活品を置く場所も許さないとは、何を考えているのだろう。最初のショックだった。あの違和感を大切に、さっさと逃げ出せばよかった。

結局、最後まで、最も日当たりの良い広い部屋は息子が使い、クローゼットのある部屋は、前妻と一緒に出て行った下の息子のガラクタとDV加害者の用具置き場だった。玄関わきの、コンクリート打ちっぱなしの、底冷えのする狭い部屋に、机や衣類を置いて、夫婦で眠っていた。

以前にも書いたとおり、リビングに私物を置けば、何をされるか判らない。くつろいだり、落ち着いたり、リラックスできる場所は無かった。書籍はずっと段ボールのまま積まれていた。ただでさえお金が無いので、なけなしの預金や少しずつ働いたお金で、入れ物を整備していった。その置き場所にもひと苦労だった*2。とにかく頑固で、了承しないのだ*3

デリカシーなんて単語は

次にゾッとしたのは、眠るとき。どう見ても夫婦布団を出してきて敷いている。「前妻との『めおと布団』だろう、デリカシーは無いのか?!」と、さすがに怒った。「息子と寝ていた布団だ」と、あくまでも言い張ったが、言い訳だろう。たとえ息子と寝ていたとしても、夫婦布団は夫婦布団だ。「デリカシーとか生理的とか判る?」と、懇々と話したが、まるで判らないようだった。判ろうともしなかったのだろう。断固抗議しても続けた。わたしは自分の持ってきた布団に避難した。

こんなことなら、「この家には要らない」と、言いなりで処分してきた、家財道具諸々の物、処分するのではなかった、と後悔した。

 休みとなれば、放ったらかし

近所にスーパーはあったが、どこに何があるのかも判らない新しい土地で、一緒に生活してゆくなら、サポートは当然だと思う。*4

週末になれば剣道に出かけ、日曜や祝日は1日中野球の審判、帰ってくればサケを飲んで、そこいらに寝てしまう。右も左も判らない新しい土地で、コミュ障の息子を置いて放ったらかしにされ、途方に暮れた。

何もかも、自分で調べて開拓していかなければならなかった。

何かといえば、男は、男は

何を言っても同じ答えしか返ってこないワンパターン。

今なら判る卑怯な言い訳。「男とはこういうものだ」という押し付け。

今なら言える。「考えられない能なしってことじゃん」「アンタがバカで気が利かないだけじゃん」「自分の物だけ大事にして、ひとなんてどうでもいい自己中じゃん」

脱出するときも思ったし、今も思う。何故あのときに、早々に逃げ出してしまわなかったのだろう。こんな酷い仕打ちを立て続けに浴びておいて。

「乗りかかった船」で後に引けなくなったのだろうか。自分の失敗を認めたくなかったのだろうか。

<早く気づいて・早く逃げて>
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*1:元々、優先順位が判らなくて、何もかもごっちゃごちゃ。使用頻度の高い物も低い物も、同様に詰め込んである。詰め込みさえすればよいと思っているようだ。それで「片づけた」と満足する。要は、目の前からなくしただけだ。大事なものや使用頻度の高い物は手前に置く等の、本当の整理整頓はできない。

*2:結局、全てを置いて脱出することになる。ひとの物をのうのうと使っている、泥棒根性の持ち主だ。

*3:今になって、DV加害者の支配=コントロールの一面だったと判ってくる。こちらの言うことは、何もかも反対なのだ。

*4:DV加害者は、そんなこと気づきもしなかったし、要求しても判らないようだった。心の理論=相手の心を考える、が皆無だったのだ。