早く気づいて・早く逃げて

DVモラハラからの脱出の経緯について書いています。

大切なものを諦め切れずに

腹いせで捨てられていないか心配で

危険を冒して見に戻った日

奴ならやりかねない

かくまっていただいてからひと月ほど経って、やっとこさココロもカラダも落ち着いてきて、本物の脱出=引っ越しの話しも具体化してきたころ、置いてきた私物がどうしても心配で心配で仕方なくなった。逃亡当初から心配ではあったのだが、奴がやっと警察に捜索願を出しに行き、保護されているという事実を知ってしまった今、怒りの腹いせで捨ててしまうのではないかと思ったのだった。

これまでにも前科がある

無意識・無自覚らしいのだが、だからこそ悪気がない過失だと思ってきたのだが、とんでもない心の闇は勝手に働き、大切なもの大事にしているものほど、壊したり捨てたりする。自覚が無いので始末が悪かった。どうでもいいものは壊されていない、という事実を知ったとき、〝こいつらは無意識で意地悪するのだ〟と空恐ろしくなったものだ。

だから、注意しても頼んでも無駄で、「ミスを責める」と逆に被害者ぶりっ子をして、怒り狂い、終いには暴力に及ぶのだから、やられるこちらは立つ瀬がない。

救いようのない生活だった。それもDVモラハラ野郎だけではない。息子も義母も同じだったから、いま思えば心の休まる暇もない生活だったと思う。

 

使えない友人

〝ひとりで行ってはだめ〟ということで、警察に電話をしてくれた例の友人を頼った。私もひとりでは行きたくなかった。〝同性はだめ〟ということも、警察や支援団体から口が酸っぱくなるほど言われていた。奴らは〝オンナとみると舐めまくる〟のだ。

待ち合わせして、さてと現地に向かうと、「家には入りたくない」と言う。「〝不法侵入〟で奴に訴えられたくない」と言うのだ。

留守なのは確認したし、奴と遭うことは絶対にないし、「私の家に私の友人と行くのだ」と幾ら力説しても肯んじなかった。後でカウンセラさんが、「使えない奴だったね」と言っていたが、男性は得てして逃げ腰になり易いのは、その後も幾例かあった。

 

パニックを起こしていた

後で、「チェックリストを作って行くように言えばよかったね」とカウンセラさんに言われた。ほんの5分か10分、各部屋の棚やクローゼットや押し入れを開けて、見てくるだけだったのに、アタマが真っ白で動顚していた。「パニックを起こしていたんだね」と言われて初めて、〝あれがパニックなのか〟と知った。

※ どれだけ嫌か、傷ついていたかが、よくわかった

よくぞ、あんな部屋に住んでいたものだ。逃亡したからこそ、わかった異常さだった。部屋にいるだけで顔から血の気が引いていくのがわかった。とにかく耐えに耐えて、感じないようにしていたのだろう。もう二度と嫌だという思いを新たにした。

20160705

<早く気づいて・早く逃げて>

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