早く気づいて・早く逃げて

DVからの脱出の経緯について書いています。

ひとのものは自分のもの

DVモラハラあるある第二弾②

そういうこと訊いてくれる?

  引っ越し直後、私の荷物から勝手に取り出して、勝手に使い始めた。“ちょっと待て”と「唖然」とした。箱ティッシュくらいまでは、“ま、小さいことだから”、“わたしケチくさいのかな”*1、と無理に流していたのだが、堪りかねて言った。

「ちょっとぉ これ使っていい?、って訊いてくれる?

「そういうの確認するのフツーだと思うんだけど。私のなんだし

心外だという顔をしながら、相変わらずモゴモゴ言い訳していた。「何がいけないんだ?」というようなポカーンとした顔だった。いま思えば、「当然を咎められた」と思っていたんだろう。“こいつ何を考えているんだろう”という恐怖をおぼえていたのだが、当時は自覚もできていなかった。“こちらが悪いのか?”と考えさせられ、何とも言えぬ、嫌な違和感だけが残った。

そんなことばかり当然のように続くので、使われたくないもの・使われると困るものは、とにかく隠した。気の休まる暇がなかった。自分のうちで、ここまで身構えて暮らさなければならないとは、考えてもいなかった*2

息子も一緒・母親も一緒

  • 息子*3も、さりげに机に置いておいた、日記代わりのノートを見、家計簿の出納を見、そこいらのものを勝手にいじくり、それを父親(DV加害者)は注意もしなかった。幼子ではない。もう少しで少年Aではなくなる年代だ。驚き、あきれ、気持ち悪くなって、「マナー」と「プライバシー」について、ちゃんと教えているか?と父親に確認した。憮然として心外な顔をしていた。「自分と息子が咎められた」という意識しかなかったのだろう。
  • 頻繁に私のお金が無くなる。私室の引き出しの中からだ。DV加害者でなければ、息子しかいない。私が最も心配だったのは、“「モラル」を知らず、外でも同じように盗みをするのではないか”ということだった。奴らは最後まで認めず、謝りもしなかった。挙句の果てに「息子をドロボウ扱いした」「息子に虐待した」と言いつのった。息子は外では盗みをしなかった。やるのは「うち」の中からだけ。こういうところにも、DV家庭の「そと」と「うち」感が見て取れる。
  • DV加害者の母親も、ひとのものを勝手に使うひとだった。姑だから、それでも「やんわり」使わないでほしい旨、使うときは確認してほしい旨、お願いした。憮然とした顔をして、そのうち怒り出した。ある程度は目をつぶり、我慢したけれど、”これは使わないでくださいね”と再三お願いしていた、お気に入りのティーカップを毎日、使われたときには、本当に嫌だった。自分のティーカップをひとが使うことにも、生理的嫌悪感をおぼえた。わたし的には、どう考えても嫌がらせだったのだが、母親本人は「悪いこと」をしている気が、さらさら無く、始末に負えなかった。認知症であることを差し引いても、耐えられることではなかった。

境界の無い図々しさ

 家族の間では、距離感や境界線(バウンダリー)が無い、もしくは意識が薄いのは、よくある話しなのだとは、後で学んだ。しかし、私は血もつながっていなければ、いわゆる「家族」では無かった。一緒に住み始めたばかりだったのだ*4。 あの「家」では、血のつながった「家族」という意味ではなく、一緒に「うち」に住んでいるひと皆に対して、「何でもやっていい」という、悪い意味での「遠慮の無さ」がまかり通っていた。その「そと」と「うち」の感覚は、加害者たち*5の、外ヅラの良さとDVモラハラの境界線だった。

 家族の全員がそう

あのうち(一族)では、

  • プライバシーがない
  • 個人の尊重がない

が普通だった。

  色々と学べてから今、こうして言語化できて、よく判る。あの「踏み込まれ感」は非常に苦痛だった。「ないがしろ」にされているとしか思えなかった*6。誰も彼もが、そういう態度を、「当たり前に」「自然に」取っているなかでは、孤立感も甚だしく、違和感の訴えどころもなく、ただただつらいだけだった。何がつらいかでさえ、判らないような環境だった。自分の感性でさえ、疑うか、押し潰すしかなかったのだ。

<早く気づいて・早く逃げて>

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*1:被害者特性として、何か不愉快なことが起こると、まず自分を疑い、自分を責める習慣がある。

*2:いま振り返って認識できるだけで、当時は嫌で嫌で防御の毎日でしかなかった。

*3:前妻の長男。前妻は次男だけ連れて出て行った。事由はDVなのは後で判明する。

*4:だんだん家族になってゆくというのはあると思う。長年に渡って一緒に住んで、気心も知れてきて、家族になってゆくのだろう。

*5:世代間連鎖の最たるもの。DV加害者本人のみならず、その父親も酷いDV加害者だった。

*6:事実、ないがしろにしていたのだが、あの一族には自覚がない。